株の勉強 #42:【企業分析の核心】財務三表(PL・BS・CS)の役割とつながり


🌳 ファンダメンタルズ分析(41〜60)

株の勉強 #42:【企業分析の核心】財務三表(PL・BS・CS)の役割とつながり (★★ 初心者〜中級)

皆さん、こんにちは! 株の勉強ブログ、第42回です。

前回、ファンダメンタルズ分析が企業の「本来の価値」を見極めるための分析であることを学びました。では、その「価値」を客観的に判断するには、何を見ればいいのでしょうか?

その答えは、「財務三表(ざいむさんぴょう)」にあります。企業の活動の結果が数値で記録された、会社の成績表です。

今回のテーマは、企業分析の核心である「財務三表」—PL(ピーエル)、BS(ビーエス)、CS(シーエス)—がそれぞれどのような役割を果たし、企業の何を教えてくれるのかを学びます。


💡 1.企業の活動を映す「財務三表」とは?

財務三表とは、企業が一定期間(通常は1年間)の活動を終えた後、その結果を報告するために作成する「決算書」の主要な3つの書類を指します。

略称正式名称(日本語)英語企業の何を映すか
PL損益計算書Profit and Loss Statement企業がどれだけ儲けたか(収益性)
BS貸借対照表Balance Sheet企業の財政状態(安定性)
CSキャッシュフロー計算書Cash Flow Statement企業の現金の流れ(資金繰り)

✅ アナロジーで理解する!

  • PL(損益計算書) は、会社の「1年間の映画(ムービー)」です。期間中の売上や費用、最終的な利益という活動を追うことができます。
  • BS(貸借対照表) は、会社の「ある一時点の写真」です。決算日時点での財産や借金という静的な状態を表します。
  • CS(キャッシュフロー計算書) は、会社の「銀行の入出金明細」です。利益とは別に、実際に現金がどう動いたかを記録します。

📉 2.各財務諸表の役割と投資家にとっての意味

各財務諸表は、投資家が企業価値を判断する上で、それぞれ異なる重要な情報を提供します。

1. 損益計算書(PL):収益性のチェック

  • 役割: 収益(売上)から費用を差し引き、最終的にどれだけの利益が残ったかを示します。
  • 投資家への意味: その企業が本業でどれだけ稼ぐ力があるか(収益性)を判断できます。利益が毎年伸びているか、費用がコントロールされているかがわかります。

2. 貸借対照表(BS):安定性のチェック

  • 役割: 企業の資産(財産)負債(借金)、そして返済の必要がない純資産(自己資本)の残高を示します。
  • 構造: 「資産の部」=「負債の部」+「純資産の部」という、左右が必ず釣り合う構造になっています。
  • 投資家への意味: 借金が多くないか、返済不要な自己資金(純資産)が十分あるかなど、倒産しにくいか(安全性・安定性)を判断できます。

3. キャッシュフロー計算書(CS):現金の流れのチェック

  • 役割: PL上の利益ではなく、実際に現金(キャッシュ)がいくら増減したかを、営業活動投資活動財務活動の3つの区分で示します。
  • 投資家への意味: PLで大きな利益が出ていても、その利益が現金として手元になければ「黒字倒産」のリスクがあります。CSを見ることで、企業の資金繰りや本業の強さを判断できます。

🧠 3.財務三表の「つながり」を理解する

財務三表は独立しているのではなく、密接に連携しています。このつながりを意識すると、より深い分析が可能になります。

  1. PL⇒BS: PLで稼いだ当期純利益は、BSの純資産の部に繰り入れられ、会社の財産を増やします。
  2. PL⇒CS: PLの営業利益当期純利益が、CSの営業キャッシュフローの計算のスタート地点になります。
  3. CS ⇒BS: CSで示された現金の増減額は、BSの資産の部にある「現金及び預金」の項目に反映されます。

これらの書類を総合的に分析することで、初めて企業活動の全体像を正確に把握することができます。


📝 まとめ

財務三表は、企業の長期的な価値を評価するための、最も重要なデータです。

No.42の最重要ポイント簡潔な説明
PL(損益計算書)1年間の収益性(どれだけ儲けたか)を判断。
BS(貸借対照表)ある時点の安定性(財産と借金)を判断。
CS(キャッシュフロー計算書)実際の現金の流れ(資金繰り)を判断。
つながりPLの利益はBSの純資産を増やし、CSの現金の動きはBSに反映される。

次回は、この財務三表の中から、まず「儲け」の構造に焦点を当てた「No.43 損益計算書(PL)の読み方:収益性と利益」について、さらに深掘りして学びましょう!

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