株の勉強 #47:【会社の底力】PBR(株価純資産倍率)の基本と解散価値


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株の勉強 #47:【会社の底力】PBR(株価純資産倍率)の基本と解散価値 (★★ 初心者〜中級)

皆さん、こんにちは! 株の勉強ブログ、第47回です。

前回、PER(株価収益率)は企業の「稼ぐ力(利益)」に対して株価が妥当かを判断する指標だと学びました。しかし、PERは赤字の企業には使えないという弱点がありましたね。

今回のテーマは、そのPERの弱点を補い、企業の「財産(純資産)」に注目する指標、「PBR(ピービーアール:Price Book-value Ratio、株価純資産倍率)」です。これは、「会社の解散価値」と比較して株価が割安か割高かを判断するために使われます。


💡 1.PBR(株価純資産倍率)とは?

PBRは、「現在の株価が、1株あたりの純資産の何倍か」を示す指標です。

  • 役割: 企業の財政状態(BSの純資産)を基に、現在の株価が割安か割高かを判断するために使われます。
  • 純資産(自己資本): BS(貸借対照表)の右下の部にある、返済義務のない株主のものとなる財産のことです。

🏢 計算式

PBRは、以下の計算式で求められます。

PBR(倍)= 株価÷BPS(一株当たり純資産)

  • BPS(Book-value Per Share、一株当たり純資産): 企業の純資産が、1株あたりどれだけあるかを示します。(後日No.49で詳しく学びます)

✅ アナロジーで理解する!

PBRは、「今すぐ会社を解散して財産を分配した場合、いくら戻ってくるか」の目安です。


📉 2.PBRが示す「解散価値」と判断基準

PBRは、特に1倍という数字に大きな意味があります。

PBRの水準示す意味投資家の心理
PBRが1倍未満(例:0.5倍)割安。株価が1株あたりの純資産(BPS)より低い。「会社が解散すれば、株価以上に資産が戻ってくる」解散価値を下回る状態。
PBRが1倍妥当。株価とBPSが等しい。企業が持つ簿価上の価値と株価が一致している状態。
PBRが1倍超(例:2倍)割高。株価がBPSより高い。将来の成長や利益創造能力に対する期待が、純資産以上に高い。

🏭 1倍割れ(PBR < 1倍)の重要性

PBRが1倍未満であることは、以下のいずれかを意味します。

  1. 市場の評価が低い: その企業が持つ資産やブランド力が市場で評価されていない。
  2. 収益力の低さ: 純資産はあっても、PERで見たような利益を稼ぐ力がない
  3. 資産の質の問題: BS上の純資産には、古い土地や設備など、簿価では高いが市場では売れない資産(含み損資産)が含まれている可能性がある。

PBRが1倍未満の企業は「割安株(バリュー株)」として注目されますが、なぜ評価されていないのかをPL(利益)やCS(現金)と併せて分析することが非常に重要です。


🧠 3.PBRの限界とPERとの使い分け

PBRもPERと同様に限界があるため、必ず両方を組み合わせて判断します。

項目PBRPER
注目する情報純資産(財産、安定性)純利益(稼ぐ力、成長性)
判断の基準1倍が解散価値の基準業界平均が基準
赤字企業利用可能(利益に関係なく計算できる)利用不可能(計算できない)
成長企業成長期待を反映しにくい成長期待を反映しやすいため、高くなる

🏢 2つの指標の組み合わせ:

  • PBRが低く(割安)、PERも低い: ⇒市場の期待が低すぎる。利益率が改善すれば株価急騰の可能性あり。
  • PBRが高く、PERも高い: ⇒ 成長期待が非常に高い優良グロース株の可能性があるが、割高感に注意。

📝 まとめ

PBRは、企業の財産を基準に株価を評価する指標であり、特に株価の下値リスク(倒産リスク)を評価する際に重要です。

No.47の最重要ポイント簡潔な説明
PBRの定義株価が一株当たり純資産(BPS)の何倍か。株価の割安・割高を判断。
計算式株価÷BPS
1倍未満解散価値を下回る割安な状態。倒産リスクが低い一方で、市場の評価が低い可能性。
活用PERが使えない赤字企業の評価や、株価の下値の目安を探る際に特に有効。

次回は、PERとPBRの計算の基礎となる、「No.48 EPS(一株当たり利益):企業の稼ぐ力」について学びましょう!

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