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株の勉強 #81:【経済の全体像】マクロ経済学の基礎:経済全体の仕組み (★★ 初心者〜中級)
皆さん、こんにちは! 株の勉強ブログ、第81回です。
これまで、個別企業の分析(ファンダメンタルズ)や株価の動き(テクニカル)といったミクロな視点を学んできました。しかし、株式市場全体は、国や世界全体の経済というマクロな動きの大きな影響を受けます。
今回のテーマは、その経済全体の動きを読み解く学問、「マクロ経済学」の基礎です。GDP、インフレ、失業率といった重要な概念を理解し、「景気の波」が投資にどう影響するかを知るための土台を築きましょう。
💡 1.マクロ経済学とは?
マクロ経済学とは、国や地域といった経済全体の動き(景気、物価、雇用、貿易など)を分析する学問です。
- ミクロ経済学との違い: ミクロ経済学が個々の家計や企業の行動(需要と供給など)に焦点を当てるのに対し、マクロ経済学は経済全体の合計値や平均値に注目します。
- 投資家への意味: マクロ経済の動向は、株式市場全体の方向性や、どの業種が伸びやすいか(セクターローテーション No.68)を判断する上で不可欠な情報を提供します。
✅ アナロジーで理解する!
ミクロ経済学が「個々の木の健康状態」を見るのに対し、マクロ経済学は「森全体の気候や土壌」を見るようなものです。森全体の環境が悪ければ、個々の木も育ちにくくなります。
📉 2.マクロ経済学の3つの主要指標
マクロ経済の状態を測るために、特に重要な3つの指標があります。
1. GDP(国内総生産):経済の規模と成長
- 定義: 一定期間内に国内で生み出された付加価値の合計。(No.60でも触れました)
- 意味: 国の経済規模と成長率(景気の良し悪し)を示します。GDPが成長していれば、国全体が豊かになっていると言えます。
- 投資への影響: GDP成長率が高い時期は、企業の売上や利益も伸びやすく、株価は上昇しやすい傾向があります。
2. 物価(インフレ・デフレ):お金の価値
- 定義: モノやサービスの価格の全体的な水準。代表的な指標は消費者物価指数(CPI)です。(No.19, No.86で詳述)
- 意味: 物価の上昇(インフレ)はお金の価値を下落させ、物価の下落(デフレ)はお金の価値を上昇させます。
- 投資への影響: 緩やかなインフレは企業収益にプラスですが、急激なインフレやデフレは経済を不安定にし、株価にマイナスの影響を与えることがあります。
3. 失業率:雇用の状況
- 定義: 働く意欲がある人のうち、職に就けていない人の割合。
- 意味: 景気の状況を反映します。景気が良いと企業は雇用を増やし(失業率低下)、景気が悪いと雇用を減らします(失業率上昇)。
- 投資への影響: 失業率の低下は個人消費の増加につながり、企業業績にプラスの影響を与えやすいです。逆に失業率の上昇は景気後退のサインと見なされます。
🧠 3.マクロ経済と金融政策・財政政策
政府や中央銀行は、これらのマクロ経済指標を安定させるために、金融政策と財政政策という2つの主要な手段を使います。
1. 金融政策
- 主体: 中央銀行(日本銀行、FRBなど)。
- 手段: 政策金利の変更(No.84, 85で詳述)や、市場への資金供給量の調整(量的緩和など)。
- 目的: 物価の安定(インフレ抑制)と雇用の最大化。
2. 財政政策
- 主体: 政府。
- 手段: 公共事業(インフラ投資など)や減税。
- 目的: 景気の刺激(不況時)や過熱の抑制。
これらの政策の方向性(引き締めか、緩和か)は、金利や市場の資金量を通じて、株式市場に非常に大きな影響を与えます。
📝 まとめ
マクロ経済学の基礎を理解することは、市場全体の大きな流れを読み、長期的な投資戦略を立てる上で不可欠です。
| No.81の最重要ポイント | 簡潔な説明 |
| マクロ経済学 | 国や経済全体の動き(景気、物価、雇用)を分析する。 |
| 主要3指標 | GDP(経済成長)、物価(インフレ/デフレ)、失業率(雇用状況)。 |
| 政策 | 金融政策(中央銀行による金利操作など)と財政政策(政府による公共事業や減税など)が経済を調整する。 |
| 投資への応用 | マクロ経済の動向から市場全体のトレンドや有利な業種を予測する。 |
次回は、マクロ経済の動きの中でも特に重要な「No.82 景気循環(サイクル)の理解:株価と景気の関係」について、さらに深掘りして学びましょう!

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