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株の勉強 #88:【市場の心理】VIX指数(恐怖指数)の読み方:市場の不安度 (★★★ 中級)
皆さん、こんにちは! 株の勉強ブログ、第88回です。
これまで、GDP、金利、物価、雇用といった客観的な経済データを見てきました。しかし、株式市場は「人間の心理」によっても大きく動かされます。
今回のテーマは、その市場参加者の「恐怖心」や「不安度」を数値化したとされる、「VIX指数(ヴィックスしすう)」、通称「恐怖指数(きょうふしすう)」です。VIXの動きを理解することで、市場の過熱感や警戒感を読み取り、逆張りのヒントを得ることができます。
💡 1.VIX指数(恐怖指数)とは?
VIX指数は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出・公表している指数で、S&P500種株価指数(アメリカの代表的な株価指数)のオプション取引の値動きを基に算出されます。
- 役割: 今後30日間のS&P500の変動率(ボラティリティ)に対する市場参加者の予測を反映しています。
- なぜ「恐怖指数」?: 市場参加者が将来の株価急落(大きな変動)を警戒すると、リスクヘッジのためにオプション(特にプットオプション)の需要が高まります。この動きがVIX指数を上昇させるため、「恐怖指数」と呼ばれます。
✅ 投資家にとっての意味!
VIX指数は、市場全体の「リスクに対する警戒度」を示す温度計のようなものです。
📉 2.VIX指数の水準と市場心理
VIX指数の数値は、市場のセンチメント(心理状態)を判断する上で重要な目安となります。
| VIXの水準(目安) | 市場の心理状態 | 株価への示唆 |
| 10〜20未満 | 平常心・楽観 | 市場は安定しており、リスクをあまり意識していない状態。 complacency(油断)とも言われる。 |
| 20〜30 | 警戒 | 市場にやや不透明感があり、警戒感が高まっている状態。 |
| 30〜40 | 不安・恐怖 | 何らかの経済的・政治的な不安材料があり、市場が動揺している状態。 |
| 40以上 | パニック | 金融危機や地政学的リスクの高まりなど、極度の恐怖に市場が支配されている状態。(例:リーマンショック時、コロナショック時) |
✅ VIXと株価の逆相関:
一般的に、VIX指数と株価(S&P500)は逆の動き(逆相関)をする傾向があります。
- VIX上昇 ⇒ 株価下落(恐怖心が高まると株が売られる)
- VIX低下 ⇒ 株価上昇(安心感が広がると株が買われる)
🧠 3.VIX指数を投資戦略にどう活かすか?
VIX指数は、市場の「行き過ぎ」を判断し、逆張り戦略のタイミングを探る上で有効です。
1. 逆張りの買いサイン(底打ちの目安)
- VIXが異常高値(例:40以上): 市場がパニック状態にあるときは、株価も売られすぎている可能性が高いです。VIXがピークを打ち、低下し始めたタイミングは、絶好の逆張りの買い場となることがあります。(セリング・クライマックスの判断)
2. 逆張りの売りサイン(天井圏の警戒)
- VIXが異常低値(例:15以下): 市場が極端な楽観ムード(complacency)に包まれているときは、株価も買われすぎている可能性があります。VIXが底を打ち、上昇し始めたタイミングは、天井圏が近いことを示唆し、利益確定や警戒を強めるサインとなります。
3. ヘッジ手段としての活用
- VIX指数に連動するETFや先物を取引することで、保有している株式ポートフォリオの下落リスクをヘッジ(回避)する戦略もあります。(上級者向け)
✅ 注意点!
VIX指数はタイミングを完璧に当てる魔法の杖ではありません。VIXが高止まりしたまま株価が下落し続けることも、VIXが低いまま株価が上昇し続けることもあります。他のテクニカル指標やファンダメンタルズ分析と必ず組み合わせて判断しましょう。
📝 まとめ
VIX指数(恐怖指数)は、市場参加者の心理状態を映し出し、特に相場の転換点を探る上で重要なヒントを与えてくれます。
| No.88の最重要ポイント | 簡潔な説明 |
| VIX指数とは | S&P500の将来の変動率予測を指数化。市場の恐怖心・不安度を示す。 |
| 逆相関 | 一般的にVIXが上昇すれば株価は下落、VIXが低下すれば株価は上昇する傾向。 |
| 逆張りの活用 | VIXの異常高値は買いのチャンス、異常低値は売り(警戒)のサインとなり得る。 |
| 注意点 | VIXだけで判断せず、他の指標と組み合わせ、あくまで市場センチメントの指標として活用する。 |
次回は、投資を始める上で知っておくべき税金の基本「No.89 特定口座と一般口座の違い:税金の仕組み」について学びましょう!

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