💹 テクニカル分析(21〜40)
No.30 ボリンジャーバンドの基本:±2σの活用 (★★★ 中級〜上級)
皆さん、こんにちは! 株の勉強ブログ、第30回です。
前回、株価が移動平均線(MA)からどれだけ離れているかを示す「乖離率」を学びました。今回はその考え方を応用し、統計学の力を活用して、株価の変動範囲を予測する強力なツール、「ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)」を学びます。
今回のテーマは、ボリンジャーバンドの基本と、特に重要となる±2σ(シグマ)が示す意味です。これは、株価の「行き過ぎ」を判断する上で非常に役立ちます。
💡 1.ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドは、移動平均線(MA)の上下に、株価の標準偏差(統計学におけるデータのばらつき度合い)から計算されたラインを複数本表示したものです。
- 構成要素:
- 中心線: 期間を設定した**移動平均線(MA)です。(一般的に20日線が使われます)
- バンド(帯): 中心線から上下に、±1σ、±2σ、±3σ(シグマ)のラインが引かれます。

🏢 ±σ(標準偏差)が示す意味
ボリンジャーバンドの最大の特徴は、統計学的な確率に基づいている点です。株価の変動が正規分布に従うと仮定した場合、±σの範囲内に株価が収まる確率が決まっています。
| ライン | 株価が収まる確率 | 投資家にとっての意味 |
| ±1σ | 約 68.3% | 株価が通常の変動範囲にあることを示す。 |
| ±2σ | 約 95.4% | 株価がこの外に出る確率は約 4.6%。行き過ぎた動きと判断される目安。 |
| ±3σ | 約 99.7% | 株価がこの外に出る確率は約 0.3%。極めて異常な水準と判断される。 |
✅ ここがポイント! ボリンジャーバンドは、株価の変動範囲を確率的に示し、「株価がバンド外に出たら、統計的に行き過ぎている」と判断できるのが最大の強みです。
📉 2.バンドを使った相場分析と売買判断
ボリンジャーバンドは、主に「逆張り」と「順張り」の両方で利用されます。
1. 逆張り戦略(スクイーズとエクスパンション)
- ±2σの外側: 株価が+2σのラインを突き抜けた場合、統計的に見て行き過ぎ(買われすぎ・売られすぎ)と判断されます。株価はいずれ中心線(MA)に戻るだろうという前提で、逆張り(売買)を検討するポイントになります。
- バンドの収縮(スクイーズ): バンド幅が狭く、株価の変動が小さい状態。エネルギーを溜めている状態と解釈され、大きな動きの予兆とされることが多いです。
- バンドの拡大(エクスパンション): バンド幅が急に広がり、株価がバンドに沿って動き出す状態。新たなトレンドの発生と解釈されます。
2. 順張り戦略(バンドウォーク)
- バンドウォーク: 株価が+1σや+2σのラインに沿って張り付くように動く現象を指します。
- 意味: バンドウォークが発生すると、それは強いトレンドが持続しているサインと解釈され、トレンドに沿った順張りを継続する判断材料となります。
- 判断の仕方: 上昇バンドウォークの場合、株価がバンドの外側を推移し、中心線(MA)を割らずに上昇が続く限り、トレンド継続と見ます。
🧠 3.ボリンジャーバンド活用時の注意点
ボリンジャーバンドは万能ではありません。
- レンジ相場での信頼性: 統計に基づいているため、トレンドがないレンジ相場では、バンド内に株価が収まる確率が高く、逆張り指標として非常に信頼性が高いです。
- トレンド相場での注意: 一方、強いトレンド相場では、株価が+2σや+3σの外側に出たまま「バンドウォーク」が続くことが多く、安易な逆張り(戻るだろうという判断)は大損失につながる危険があります。
- 他の指標との組み合わせ: 必ずRSIやMACD(後日解説)といったオシレーター系指標(買われすぎ・売られすぎを示す指標)や、出来高と組み合わせて使いましょう。
📝 まとめ
ボリンジャーバンドは、株価の変動範囲を統計的に示す強力なツールであり、リスクを抑えた逆張りや、強いトレンドの判断に役立ちます。
| No.30の最重要ポイント | 簡潔な説明 |
| ボリンジャーバンド | MAと標準偏差(σ)で構成。株価の変動範囲を確率的に予測する。 |
| ±2σ | 株価がこの範囲に収まる確率は約 95.4%。外側は行き過ぎの目安。 |
| スクイーズ | バンド幅が狭い状態 → 大きな動きの予兆。 |
| バンドウォーク | 株価がバンドに張り付く → 強いトレンドの持続サイン。安易な逆張りは危険。 |
次回は、同じく相場の過熱感を示す、非常にポピュラーな指標「No.31 RSI(相対力指数):買われすぎ・売られすぎの判断」について学びましょう!

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