株の勉強 #46:【株価の割安度】PER(株価収益率)の基本と判断基準


🌳 ファンダメンタルズ分析(41〜60)

株の勉強 #46:【株価の割安度】PER(株価収益率)の基本と判断基準 (★★ 初心者〜中級)

皆さん、こんにちは! 株の勉強ブログ、第46回です。

PL(儲け)とBS(財産)という企業の成績表の読み方を学びましたね。ここからは、その成績を使って、「今の株価が適正な価格か?」、つまり「割安か割高か」を判断するための具体的な指標を学んでいきます。

今回のテーマは、最も頻繁に使われる指標の一つ、「PER(ピーイーアール:Price Earnings Ratio、株価収益率)」です。これは、企業の「稼ぐ力」に対して、株価が何倍まで買われているかを示す指標です。


💡 1.PER(株価収益率)とは?

PER(株価収益率)は、「現在の株価が、1株あたりの純利益の何倍か」を示す指標です。

  • 役割: 企業の利益水準と比較して、株価が割安か割高かを判断するために使われます。

🏢 計算式

PERは、以下のシンプルな計算式で求められます。

PER(倍)= 株価÷EPS(一株当たり利益)

  • EPS(Earnings Per Share、一株当たり利益): 企業が1株あたりどれだけの純利益を生み出しているかを示します。(後日No.48で詳しく学びます)

✅ アナロジーで理解する!

PERは、「この会社が稼ぐ利益で、何年で今の株価(投資額)を回収できるか」の目安と解釈できます。例えばPERが10倍なら、今の利益水準が続けば10年で投資額を回収できる計算です。


📉 2.PERが示す「割安・割高」の判断基準

PERは、その数値自体が高いか低いかで、投資家の期待度や割安度を判断できます。

PERの水準示す意味投資家の心理
PERが低い(例:5倍〜10倍)割安。株価が利益に対して低く評価されている。投資家の期待が低いか、見過ごされている可能性がある。
PERが高い(例:20倍〜30倍以上)割高。株価が利益に対して高く評価されている。将来の成長に対する期待が大きい

🏭 判断時の注意点

PERを判断する際は、以下の視点が不可欠です。

  1. 業種との比較: PERは、業種によって水準が大きく異なります。
    • 成長産業(IT、ハイテクなど): 将来の大きな成長が期待されるため、PERは高くなる傾向があります(例:30倍以上)。
    • 成熟産業(電力、鉄道、金融など): 安定しているが大きな成長が見込めないため、PERは低くなる傾向があります(例:10倍以下)。
    • 必ず「同業他社」や「業界平均」と比較して、高いか低いかを判断しましょう。
  2. 過去の水準との比較: その企業の過去のPERの推移と比較して、現在の水準が例年と比べて高いか低いかを確認します。
  3. 将来の成長期待: PERは、過去の利益に基づいて計算されますが、株価は将来の利益を織り込んで動きます。PERが高くても、将来EPSが大きく伸びると予想されるなら、実質的には割安となることもあります。

🧠 3.PERの限界とPBRへの連携(次回予告)

PERは企業の「稼ぐ力」を評価するのに優れていますが、限界もあります。

  1. 赤字企業には使えない: 企業が赤字(EPSがマイナス)の場合、PERは計算できないか、マイナスとなり意味をなしません。
  2. 特別損益の影響: EPSの計算に使われる純利益には、土地売却などの臨時的な特別損益(No.43参照)が含まれます。これが原因でPERが異常値になることがあります。

このようなPERの限界を補うため、企業の「純資産(財産)」を基にした指標である「PBR(株価純資産倍率)」を併用することが重要になります。(次回No.47で詳しく学びます)


📝 まとめ

PERは、企業の稼ぐ力に対して現在の株価が妥当かを判断するための、最も重要なツールの一つです。

No.46の最重要ポイント簡潔な説明
PERの定義株価が一株当たり利益(EPS)の何倍か。株価の割安・割高を判断。
計算式株価÷EPS
判断基準同業他社過去の水準と比較して、高いか低いかを判断する。
PERが低い割安だが、成長期待が低い可能性。
PERが高い割高だが、将来の大きな成長が期待されている可能性。

次回は、PERの弱点を補う、企業の「財産」に注目した指標「No.47 PBR(株価純資産倍率):会社の解散価値との比較」について学びましょう!

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