💹 テクニカル分析(21〜40)
No.37 チャートパターンの種類:酒田五法など (★★★ 中級〜上級)
皆さん、こんにちは! 株の勉強ブログ、第37回です。
ダウ理論で「トレンドは転換シグナルが出るまで継続する」と学びました。今回は、その「転換シグナル」をチャートの形(パターン)から読み取る、非常に重要な手法を学びます。
今回のテーマは、「チャートパターンの種類」です。特に、日本の古典的なローソク足パターン分析である「酒田五法(さかたごほう)」や、欧米で使われる「フォーメーション分析」の基礎を解説します。
💡 1.酒田五法:日本独自のローソク足パターン分析
酒田五法は、江戸時代に米相場で使われていた、ローソク足の組み合わせから相場の転換点を判断する日本独自の分析手法です。これを知ることで、一本のローソク足だけでなく、連続したローソク足の組み合わせが持つ意味を理解できます。
酒田五法は以下の5つのパターンが基本となりますが、特に重要なパターンをいくつか紹介します。
| パターン名 | ローソク足の組み合わせ | 示すサイン | 心理の読み取り |
| 三山(さんざん) | 高値圏で高値が3回出現(トリプルトップに近い) | 強い天井(売り)サイン | 上昇の試みが3度失敗し、買い手の力が尽きた。 |
| 三川(さんせん) | 安値圏で安値が3回出現(トリプルボトムに近い) | 強い底打ち(買い)サイン | 下落の試みが3度失敗し、売り手が諦めた。 |
| 三空(さんくう) | ローソク足の間に窓(ギャップ)が3回連続で開く | トレンドの最終局面 | 勢いが異常に強いため、反転(反動)が近い。 |
| 三兵(さんぺい) | 陽線または陰線が3本連続で並ぶ | 強いトレンドの発生・継続 | 買い(陽線)または売り(陰線)の勢いが継続している。 |

✅ ここがポイント!
酒田五法は、パターンを見ることで「買い方と売り方のどちらが疲弊しているか」という市場参加者の心理を深く読み取ることができます。
📉 2.フォーメーション分析:チャート全体で見る転換パターン
欧米のテクニカル分析では、ローソク足の組み合わせだけでなく、チャート全体が描く大きな形(フォーメーション)に注目し、トレンドの転換や継続を予測します。
1. トレンド転換パターン(リバーサル・フォーメーション)
| パターン名 | 形の特徴 | 示すサイン |
| ヘッドアンドショルダー(三尊天井) | 3つの山を作り、真ん中(ヘッド)が最も高い。ネックライン(首線)を下に割ると強い売りサイン。 | 天井(下降転換) |
| 逆ヘッドアンドショルダー | 3つの谷を作り、真ん中が最も深い。ネックラインを上に抜けると強い買いサイン。 | 底打ち(上昇転換) |
| ダブルトップ | 高値圏で株価がほぼ同じ水準の山を2回作る。安値を下に割ると売りサイン。 | 天井(下降転換) |
| ダブルボトム | 安値圏で株価がほぼ同じ水準の谷を2回作る。高値を上に抜けると買いサイン。 | 底打ち(上昇転換) |

2. トレンド継続パターン(コンティニュエーション・フォーメーション)
- トライアングル(三角持ち合い): 株価の変動幅が徐々に狭くなり、三角形のような形を作るパターン。エネルギーを溜めており、多くの場合、それまでのトレンド方向に再ブレイクすることが多い。

🧠 3.パターン認識の注意点と活用法
チャートパターンは、あくまで「そうなりやすい傾向」を示すものであり、絶対ではありません。
- 完成を待つ: パターンが完成する前に予測で売買するのは危険です。例えば、ダブルトップの場合、2つ目の山ができても、ネックラインを下に割る(ブレイクアウト)まではパターン完成と見なさないのが鉄則です。
- 出来高の確認: パターン完成時のブレイクアウト(ネックラインの突破)は、必ず出来高を伴っているかを確認しましょう。(No.27参照)出来高が伴っていれば、サインの信頼性が高まります。
- 目標値の目安: チャートパターン(特にヘッドアンドショルダーやダブルトップ/ボトム)は、「パターン形成の幅(高さ)」と同じくらい株価が動くという目標値の目安を示すことが多いです。
📝 まとめ
チャートパターンは、投資家心理が作り出す「形」であり、トレンドの転換点を視覚的に捉えるための強力なツールです。
| No.37の最重要ポイント | 簡潔な説明 |
| チャートパターン | ローソク足や株価全体の形から、トレンドの転換点や継続を予測する。 |
| 酒田五法 | 日本独自のローソク足の組み合わせ分析。短期的な心理を読むのに役立つ。 |
| 転換パターン | ヘッドアンドショルダーやダブルトップ/ボトムは、天井や底打ちを示す強いサイン。 |
| 鉄則 | パターンは完成(ネックラインのブレイク)を待って判断する。出来高の確認が必須。 |
次回は、チャート分析の中でも特に数学的な要素の強い「No.38 フィボナッチ数列の活用:押し目・戻り目の予測」について学びましょう!

コメント