株の勉強 #38:【黄金比で予測】フィボナッチ数列の基本と押し目・戻り目の見つけ方


💹 テクニカル分析(21〜40)

No.38 フィボナッチ数列の活用:押し目・戻り目の予測 (★★★ 中級〜上級)

皆さん、こんにちは! 株の勉強ブログ、第38回です。

これまで、ローソク足の形(酒田五法)からトレンド転換の予兆を読み取る方法を学びました。今回は、自然界や芸術の世界にも存在する数学的な比率をチャート分析に応用し、株価がどこで反発しやすいかを予測する手法を学びます。

今回のテーマは、「フィボナッチ数列(Fibonacci Sequence)」の活用法です。これは、トレンドの勢いが一時的に弱まる「押し目(おしめ)」や「戻り目(もどりめ)」の目安を客観的に判断する上で非常に役立ちます。


💡 1.フィボナッチ数列と黄金比とは?

フィボナッチ数列とは、「0、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89…」のように、前の2つの数を足して次の数を作る数列です。

この数列の隣り合う項の比率は、項が進むにつれて約1.618(黄金比)に近づきます。テクニカル分析では、この黄金比やその逆数(約0.618)などに基づいた「比率」を相場の重要な節目として使います。

🏢 テクニカル分析で使う主要な比率

相場の世界では、トレンドに対する反発(リトレース)や延長(エクスパンション)の節目として、以下の比率が特に重要視されます。

比率(%)算出方法相場での主な役割
38.2%黄金比の逆数(0.618)の2乗に近い浅い押し目・戻り目の目安
50.0%唯一フィボナッチ数列とは無関係だが、半値戻しとして最も意識される半値戻し(半分の調整)の目安
61.8%黄金比の逆数(0.618)深い押し目・戻り目の目安

✅ ここがポイント!

フィボナッチ比率が意識されるのは、多くの投資家がこの比率を売買の目安にしているため、実際にその水準で注文が集中し、価格が反転しやすいからです。


📉 2.フィボナッチ・リトレースメント(押し目・戻り目)

フィボナッチを最も頻繁に使うのが、このリトレースメント(Retracement:引き返し)です。トレンドが発生した後、一時的に株価が調整する「押し目(上昇トレンドの場合)」や「戻り目(下降トレンドの場合)」の目安を測ります。

🏢 活用方法

  1. 上昇トレンドの場合(押し目の予測): トレンドの始点(安値)終点(高値)を結びます。
    • 株価が一旦下落し、38.2%50.0%、または61.8%のラインに到達したところで反発(上昇再開)を予測し、買いを検討します。
    • 特に50.0%ラインは、単なる心理的な節目のため、非常に強く意識されます。
  2. 下降トレンドの場合(戻り目の予測): トレンドの始点(高値)終点(安値)を結びます。
    • 株価が一時的に上昇し、これらのラインで反落(下降再開)を予測し、売りを検討します。

(↑上昇トレンドの場合の参考図)直近の底値から高値を選択し、戻り幅を0.236、0.382、0.5、0.618、0.786、1.0に分け、どこで反発するか(どこが押し目か)を考察します。上の図では、1度0.382で反発し、0.236まで戻っています。

🚀 3.フィボナッチ・エクスパンション(目標価格の予測)

リトレースメントが「調整水準」を予測するのに対し、エクスパンション(Expansion:拡大)プロジェクション(Projection:投射)は、調整が完了した後の「次の目標価格」を予測するために使われます。

🏭 活用方法

エクスパンションは通常、以下の3つの重要なポイントを使って描画されます。

  1. トレンドの始点(A)
  2. トレンドの終点(B)
  3. 調整の終点(C、押し目または戻り目)

この3点から、トレンドの勢いがそのまま続いた場合の次の到達目標を、100%161.8%といった比率で予測します。

  • 100%: 最初のトレンド(A→B)と同じ値幅が、調整完了後(C)から再開した場合の目標値。
  • 161.8%: 黄金比に基づいた、非常に重要な目標水準。

上の図ではAからBまでの上昇をBからCまでの調整を経て、再度どこまで上昇するかをエクスパンションで調べてみたものです。今回の場合はAからBまでの上昇分と同じ上昇幅である、1(4,402)と書かれたところで反発(長い上髭をつけた陽線)しています。

✅ ここがポイント!

リトレースメントエントリーポイントを探しエクスパンション利益確定の目標水準を探る、という形でセットで活用することが一般的です。


📝 まとめ

フィボナッチ数列は、相場の調整局面や次の目標価格を客観的に予測するための、強力なツールです。

No.38の最重要ポイント簡潔な説明
フィボナッチ比率38.2%50.0%61.8%が特に重要。多くの投資家に意識される節目。
リトレースメントトレンドに対する押し目戻り目の目安(エントリーポイント)を予測する。
エクスパンション調整完了後の次の目標価格(利益確定ポイント)を予測する。
鉄則フィボナッチラインは他の支持線/抵抗線や移動平均線と重なる時に、さらに信頼性が増す。

次回は、トレンドラインや支持線・抵抗線を引く際に必須となる、相場の「波」の捉え方に焦点を当てた「No.39 エリオット波動理論:相場のサイクルとパターン」について学びましょう!

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