株の勉強 #45:【資金繰りの真実】キャッシュフロー計算書(CS)の読み方:現金の流れ

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株の勉強 #45:【資金繰りの真実】キャッシュフロー計算書(CS)の読み方:現金の流れ (★★★ 中級)

皆さん、こんにちは! 株の勉強ブログ、第45回です。

私たちはPL(儲け)とBS(財産)を学びました。しかし、会社がいくらPLで大きな「利益」を計上しても、手元に「現金」がなければ、給料や仕入れの支払いができず、「黒字倒産」してしまいます。このような状態を「勘定合って銭足らず」と言います。

今回のテーマは、企業の「資金繰りの実態」を映す「キャッシュフロー計算書(CS:Cash Flow Statement)」です。CSは、企業の活動を「営業」「投資」「財務」の3つの視点から見て、現金がどのように増減したかを教えてくれます。


💡 1.キャッシュフロー計算書(CS)とは?

CSは、一定期間(通常1年間)の現金の流れ(収入と支出)を明らかにする書類です。

  • PLとの違い: PLは「発生主義(売上が確定した時点で計上)」に基づいていますが、CSは「現金主義(実際に入金・出金した時点で計上)」に基づいています。そのため、利益と現金のズレを解消し、企業の真の資金力を把握できます。
  • 投資家への意味: 企業が本業の活動だけで、安定的に現金を稼ぎ出せているか(資金創出力)を判断できます。

📉 2.CSを構成する3つの活動区分

CSは、企業の全ての現金の動きを、以下の3つの主要な活動に分類して表示します。

1. 営業活動によるキャッシュフロー(CF)

区分内容評価基準
本業の儲け商品・サービスの販売による収入、原材料費や給与の支払いなど、本業による現金の増減最重要。 企業が健全であるためには、ここがプラス(+)であることが絶対条件です。

2. 投資活動によるキャッシュフロー(CF)

区分内容評価基準
将来への投資工場や設備(固定資産)の購入・売却、他社株の取得・売却など、将来の利益に向けた投資による現金の増減。成長意欲のある企業は、将来への投資を続けているため、マイナス(-)であることが多いです。

3. 財務活動によるキャッシュフロー(CF)

区分内容評価基準
資金の調達と返済銀行からの借入れ・返済、社債の発行・償還、増資、配当金の支払いなど、資金調達による現金の増減。成長期は借入れでプラスに、安定期や成熟期は借金の返済や配当でマイナスになる傾向があります。

🧠 3.CFの組み合わせで見る企業の成長ステージ

3つのキャッシュフロー(CF)のプラス/マイナスの組み合わせを見ることで、企業の現在の経営状態や成長ステージを客観的に判断できます。

成長ステージ営業CF投資CF財務CF企業の状況
創業・成長期++本業で稼ぎ(+)を、積極的に設備やM&Aに投資(-)。不足分は借入れや増資で調達(+)。最も健全な成長サイクル
成熟期+本業で稼ぎ(+)、投資(-)も続けるが、借金を返済したり、積極的に株主還元(配当金など)を行う(-)。
衰退期+本業が不振で現金を生まない(-)。設備や資産を売却して現金を生み出し(+)、借金や配当に充てる(-)。最も危険な状態
再生期/不振期+本業が赤字(-)だが、借入れや増資で資金を確保し(+)、一時的に投資(-)を続ける。

✅ 最悪のパターン:

営業CFがマイナス(-)なのに、財務CFもマイナス(-)になっている場合、本業で稼げず、資金調達もしていない(または返済している)ため、現金の流出が止まらず、倒産リスクが高い状態です。


📝 まとめ

キャッシュフロー計算書(CS)は、PLやBSを補完し、企業の真の資金力を知るための必須ツールです。

No.45の最重要ポイント簡潔な説明
CSの役割利益ではなく、実際の現金の流れを追う。黒字倒産のリスクをチェック。
営業CF本業で稼いだ現金。 健全な企業は必ずプラス
投資CF将来への投資。成長企業は一般的にマイナス
財務CF資金調達と返済。借金返済や配当でマイナスになることが多い。
CFの組み合わせ3つのCFの符号(+/-)で、企業の成長ステージや危険度を判断できる。

次回からは、PL・BS・CSの知識をベースに、「割安・割高」を判断するための具体的な指標の学習に入ります!

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