ROEが高い=優良株だと思っていませんか?
「ROE(自己資本利益率)が高い株を買えばいいって聞いたけど…」 「高配当でROEも高いのに、なぜか株価が下がっている…」
株式投資において、ROEは「経営のうまさ」を表す最重要指標の一つです。一般的に8%〜10%を超えると優良と言われます。 しかし、「ROEの数字だけ」を見て投資するのは非常に危険です。
なぜなら、ROEは**「巨額の借金」をすることでも、見かけ上の数値を上げることができてしまうから**です。
そこで今回、簿記1級を持ち、ファンダメンタルズ分析でFIREを目指す私が、**ROEの中身を丸裸にする「デュポン分析ツール」**を開発・無料公開しました。
数字を入れるだけで、その企業のROEが「本物の実力」なのか「借金によるドーピング」なのかを一瞬で判定します。
DuPont Analysis
ROEを「収益・効率・財務」の3要素に分解
ROE (自己資本利益率)
–%
❶ 売上高純利益率
–%
収益性
(利益 ÷ 売上)
(利益 ÷ 売上)
❷ 総資産回転率
–回
効率性
(売上 ÷ 総資産)
(売上 ÷ 総資産)
❸ 財務レバレッジ
–倍
安全性
(総資産 ÷ 純資産)
(総資産 ÷ 純資産)
—
このツールで何がわかるの?(デュポン分析の仕組み)
このツールでは、ROEを以下の3つの要素に分解(デュポン分解)して表示します。
1. 売上高純利益率(収益性)
- 「どれだけ利益を残せるか?」
- ここが高い企業は、ブランド力や技術力があり、付加価値の高いビジネスをしています。**「質の高いROE」**の源泉です。
2. 総資産回転率(効率性)
- 「資産を有効活用しているか?」
- ここが高い企業は、少ない資産で大きな売上を作っています。薄利多売のビジネスでも、ここが高ければROEは高くなります。
3. 財務レバレッジ(安全性)
- 「借金の力を使っていないか?」
- ここが一番の注意点です。 借金を増やして自社株買いをしたり、総資産を膨らませたりすると、この数値が上がり、結果としてROEも跳ね上がります。
- 「利益率は低いのにROEが高い」場合、この財務レバレッジに依存している(=財務リスクが高い)可能性があります。
ツールの活用事例
- Sランク銘柄の発掘: 「利益率」と「回転率」の両方が高く、財務レバレッジが適正な企業を探す。
- 罠銘柄の回避: ランキングでROE上位の銘柄をチェックし、「財務レバレッジだけが異常に高い(借金過多)」銘柄を投資対象から外す。
まとめ:ROEの「質」にこだわろう
プロの機関投資家は、単にROEの数値が高いかどうかではなく、**「なぜ高いのか(Why)」**を見ています。
四季報や決算短信を見たら、まずはこのツールに4つの数字(売上・利益・総資産・純資産)を入れてみてください。 それだけで、あなたの銘柄選びの精度は「プロレベル」に引き上がります。

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